「もうハチが飛んでる」
「マルハナバチだ」
「おっかなそう」
「凄いよね。黒い毛が生えて丸々してる。でもとってもおとなしいんだ。人に刺すことはめったにない」
「どんなときに刺すの?」
「家族を守る時。刺されたらとても痛いみたいだよ。僕と一緒だ」
「シンちゃん、家族いないでしょ?」
「今はね。だからもう刺さない」
「さしてもいたくないでしょ?」
「だろうね。このマルハナバチは僕とちがって寒さに強いんだ。だから他のハチの誰よりも先に目覚めるんだ。花が咲くことには虫が必ずいる。虫がいなかったら花は咲く意味がないから」
「そうなんだ」
「そう。花の子供をつくるためには虫がとっても大切な役割をしてくれるんだ」
「ハチってえらいんだね」
「そう。覚えといて、マルハナバチはめったに刺すことはないから可愛いハチの仲間だよ。くまのプーさんにも出てくるハチなんだ」
「プーさんにも出てくるの?」
「聞いた話だけどね」
〜森の生活〜
会社を解雇され社宅を出ることになった山中慎一朗に否応もなく始まった釧路湿原鶴居村フォレストハウスでの森の生活。1992年ヘンリー・D・ソローとの出会いから始まった森の生活を振り返ります。
〜森の物語〜
おばあちゃんの森 森のキモチの原点となったお話です。カムイの森 森のキモチからの短編応募作品です。
森のキモチ 林業・森林セラピー・森林インストラクター・アイヌ・環境カウンセラーから学んだ森の物語です。
サード・ステージ 45歳で第3の人生が始まった男の物語。
〜森のセラピー〜
北海道唯一・全国民間初の森林セラピー基地プライベートフォレストのプロデュース。富良野、札幌国際大学、北海道大学、ポー川史跡自然公園などの研究員・アドバイザーとしての中から生まれた山中慎一朗の森での過ごし方です。
〜森づくり革命〜
15年間の森の生活から発見した新しい森づくりの提案です。林業から森林セラピー、森林インストラクター、環境カウンセラー、森林プロデューサーの中から生まれました。
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