林業の世界に入ってもっとも苦しんだのがタバコだ。私は1990年にタバコをやめていた。目の前でタバコを吸われても吸いたいとも思わなかったが受動喫煙に悩まされた。せっかくタバコをやめてもフィルターの通っていない煙を吸っていたのでは健康被害は計り知れない。
作業員のほとんどが愛煙家だ。職員も半数以上がタバコをやめられない。山の作業現場であれば風向きで逃げることができるが、事務所の中では逃げることもできない。2008年まで事務所は禁煙でも分煙でもなかった。私が「タバコで気分が悪くなる」と出勤を拒んでやっと事務所が禁煙となった。林業の世界では受動喫煙を覚悟した方だ良いかと思う。
森の中で燻らしているタバコは本当にうまく見える。森の生活にはタバコはつきものであったように感じる。ソローも吸っていたのであろうか?森の中で一人で燻らし一人で死んでいくのであればタバコは決して悪者ではない。タバコがこれほど悪者となった要因は受動喫煙と医療費である。今の社会と森の生活では価値観が大きく変わる。集団と一人。人間社会にそぐわないものは全て排除するということはもしかしたら危険なことなのかもしれない。もちろんタバコは人間社会からなくならないと思うが、タバコ文化は森の生活で守られるかもしれない。
〜森の生活〜
会社を解雇され社宅を出ることになった山中慎一朗に否応もなく始まった釧路湿原鶴居村フォレストハウスでの森の生活。1992年ヘンリー・D・ソローとの出会いから始まった森の生活を振り返ります。
〜森の物語〜
おばあちゃんの森 森のキモチの原点となったお話です。カムイの森 森のキモチからの短編応募作品です。
森のキモチ 林業・森林セラピー・森林インストラクター・アイヌ・環境カウンセラーから学んだ森の物語です。
サード・ステージ 45歳で第3の人生が始まった男の物語。
〜森のセラピー〜
北海道唯一・全国民間初の森林セラピー基地プライベートフォレストのプロデュース。富良野、札幌国際大学、北海道大学、ポー川史跡自然公園などの研究員・アドバイザーとしての中から生まれた山中慎一朗の森での過ごし方です。
〜森づくり革命〜
15年間の森の生活から発見した新しい森づくりの提案です。林業から森林セラピー、森林インストラクター、環境カウンセラー、森林プロデューサーの中から生まれました。
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